包んで置いておきますね。

夢に死んだ人が出てきた。その人は去年のおわりになくなって、このあいだ、四十九日が終わったところだ。

数人でわいわいと喋っていて、その輪のなかにその人がいると気がついて「あっ」と思った。その人はなんでもないように楽しそうにお喋りをしていて、わたしは「あの人はたぶん自分が死んだことに気がついていないんだな」とすぐに理解して、そのことを本人に伝えたほうがいいのだろうか、でも本当は本人もわかっていてわかっていないように振る舞っているだけかもしれないし、何よりなにか余計なことを言ってしまったら、あなたはここからすぐに消えてしまうんじゃないだろうかと迷って、迷いながら何も知らないふりでなりゆきに任せてしまい、夢のなかでもわたしはほんとうにずるいやつだった。何事も自分で判断したくなくて逃げてしまう。

夢の中では、なにかきらきらした食べ物をみんなで囲んで食べていたのですが、その味が甘かったということ以外はなにも思い出せない。