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落ち込みすぎてホラー映画をひたすら観ている。ホラー映画が好きなわけではない。ただホラー映画を観ると落ち着くような気がするというだけ。

死霊館シリーズの最新作(たしかこれで3作目)が配信開始になったので、そちらを観るまえに過去の死霊舘シリーズを復習した。本編シリーズのほかにいくつか番外作品があり、アナベル(呪われた人形)が登場するシリーズ以外はそういえばまだ観れていない。

死霊館シリーズは、超常現象研究家のウォーレン夫妻(夫のエドは教会公認の悪魔研究者、妻のロレインは霊媒師でサイコメトリーの能力もある)のもとに持ち込まれた事件がベースになっており、どれも実際にあった怪奇現象ということで映画の最後に本物の資料画像や肉声テープの音声が流れる。

ホラー映画としてつくりがたいへん美しいと思っていて、呪われた家と知らずに引っ越してきた家族が恐怖体験をする……という筋書きのなかでまず家の間取りがわかるように毎回ちゃんと位置情報の説明とも言えるシーンがあり、怪奇に繋がるアイテムやギミックが序盤で提示され、なんというか、わたしもホラー映画に詳しいわけではないので、「美しい」と言っていいのかわからないけれどとてもスムーズだと感じる。たいていの要素が整然と配置されタイミングがきたら発動するかんじで安心する。ピタゴラスイッチをながめているときの感覚と似ているのかもしれない。